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ビジネスプロセス改善と作業改善の違い(1)

ビジネスプロセス改善と作業改善は別物だと考えると、今まで改善できなかったことが改善できるのではないかと考えています。「RPAを導入して作業を自動化する」といったような作業改善の取り組みは、比較的に問題を見つけやすく改善の検討もしやすいものです。そのため、作業改善で満足してしまい、ビジネスプロセス改善まで挑戦しないことが多いと思うからです。では、ビジネスプロセス改善とは何か、作業改善とは何が違うのか、そんなテーマで数回に分けて話をしてみたいと思います。まず初回には書籍の紹介をしたいと思います。リエンジニアリング革命 ― 企業を根本から変える業務革新 (著)マイケル・ハマー、ジェイムス・チャンピー...
第1章 業務フローの描き方

【連載】BPMN業務フロー入門(5)作業の分散と集約

BPMNの特徴を活かした描き方を学ぶ業務フロー入門の第5回。作業を分散したり作業を集約したりすることで業務フローの最適化を図ることをテーマに、業務フローの分散と集約、作業タイミングの集約、作業実施者の集約という3つの視点について解説します。
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「データ関連」と「関連」の違い

BPMN 2.0では「データ関連」と呼ばれる点線が増えました。BPMN 1.xでも「関連」と呼ばれる点線があったので、点線が2種類になりました。下図の左側がデータ関連、右側が関連です。2種類の点線を比べてみて、データ関連には双方向の矢印が無いことにすぐに気付くと思いますが、それ以外の違いはわかり難いですよね。実のところ、それ以外には見た目の違いがありません。あとは「使い方の違い」と「隠れた違い」があるだけです。違いの話をさらに進める前に、もう1つ改訂内容を確認してください。BPMN2.0では、データオブジェクトが「成果物(Artifacts)」と呼ばれる図形群ではなくなり、データストアという新...
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BPMNの狙い(2)

BPMN 2.0の主な改訂内容は実行可能モデルを現実的なものにするための仕様変更・追加です。実行可能モデルとは「描いた業務フローをそのままITシステムで動かしたい」というBPMNの狙いを実現する業務フローです。詳しくは次の記事を読んでみてください。 この記事は、BPMNにのめり込むキッカケを与えていただいた元上司が寄稿した記事です。BPMN 2.0の概要とビジネス・プロセス・モデリング自分の言葉として書こうとしたのですが、紹介した記事ほど詳しく書くのは大変だと思い、リンクでちょっと楽をさせてもらいました。
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BPMNの狙い(1)

BPMNは2つの狙いで作られました。1つは「業務フローの描き方を標準化したい」、もう1つは「描いた業務フローをそのままITシステムで動かしたい」という狙いです。BPMN 1.xの仕様書には「多くの表記法の専門知識と使用経験」を持った人が集まって「UMLアクティビティ図、UML EDOCビジネスプロセス、IDEF、ebXML、BPSS、ADF(Activity-Decision Flow)図、RosettaNet、LOVeM、およびEPCs(Event-Process Chains)」を参考にしながら「1つの表記法に整理統合」したと書かれてあります。つまり、業務フローには様々な派閥があって人によ...