BPMNの気に入らないところ

ISO19510

雑感として筆者のBPMNに対する思いを述べます。始めたばかりの連載記事「第2章 BPMNの全ての図形を眺めてみよう」に関係する内容です。

はじめてBPMNを知ったとき、とてもBPMNが気に入りました。2004年にバージョン1が発行されたときのことです。それがバージョン2となり、テキストファイル(XML)としての標準形式が定義されたり、図形が増えたり、大きく変わりました。
このバージョンアップに対して、改良されたところもあるけど改悪されたところもあると、どちらかというと残念な気持ちの方が大きかったことを思い出します。図形が増えたことが気に入らなかったのです。

バージョン1のときは、仕事の進め方をパターン化したもの(ワークフローパターン)にもとづき図形が用意されていました。使い方が難しい図形もあり、これはあまり使わないと思ったものもありましたが、パターンを考えると納得がいくものでした。
それがバージョン2で増えた図形を見ると、その多くがITシステムの処理パターンに対応するために増えたものだと感じられたのです。ITツール「BPMS」を提供するベンダーが集まって各社の都合を網羅する改訂をしたため、そうなってしまったのだと思っています。

例えば、下図を見てください。バージョン1からあるループとバージョン2で追加されたマルチインスタンス シーケンシャルの違いを表しています。
どちらも作業Aを繰り返し実行することを表しています。違いは何回繰り返すかを判断するタイミングです。ループは繰り返す度に「もう1度繰り返すか」を判断します。一方、マルチインスタンス シーケンシャルは最初に「何回繰り返すか」を判断します。

このような違いは、IT屋にとって大切なことかもしれませんが、業務屋にとって図形を使い分けてまで表現したいことには思えませんでした。BPMNの教育をしている立場としては、説明が大変なことが増えただけに思えました。

私見ですが不要と思われる図形が増えてしまったこともあり、前述の連載記事では「必要な図形を絞り込む」をテーマにしてみました。
是非とも、そのテーマを意識しながら読み進めてみてください。

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