ビジネスプロセス改善と作業改善の違い(6)

仕事の集権化と分散化を組み合わせる

集権化では、まとめることにより規模の利益を得ることができます。分散化では、柔軟で、きめ細かい対応が可能になります。でも、1つのプロセスで集権化と分散化を同居させのは難しいとされていました。それが情報技術により同居させて両方の利益を享受できるようになりました(なったそうです。筆者の職務経験は情報技術がある程度浸透してからせす。最初から同居が身近で、難しかったという実感はありませんが、、、)
下図では、購買システムの共有データベースを使って購入計画情報と単価情報を共有することで、大口割引という集権化のメリットと現場のニーズに現場で応えるという分権化のメリットの両立を図っています。

さらに、上図ではもう1つの「リエンジニアリング後のビジネスプロセスに見出すことができる共通点」も確認することができます。

仕事は最も適切と思われる場所で行う

「部品選定」と「発注」を適切と思われる場所、すなわち「現場のニーズに現場で応える」を実現できる場所で行うようにしています。製造と購買といった部門間の引き継ぎを減らし、仕事のスピードを上げるとともに引き継ぎ管理コストも下げています。最初に紹介した「複数の仕事を1つにまとめる」と同様、役割分担を見直すことで問題の解決を図っています。

最近、IOT、AI、RPAなどの情報技術を耳にする機会が増えてきました。それらは人の変わりになって動いてくれる技術です。図の例で共有データベースを使ってそれまで難しかった役割分担を可能にしたように、人の役割分担の見直しに留まらない新たな役割分担の形が実現できるのではないかと思います。IOTさん、AIさん、RPAさんと連携した新たな役割分担の形です。

(続く)

【参考文献】 「リエンジニアリング革命―企業を根本から変える業務革新」(著)マイケル・ハマー、ジェイムス・チャンピー、(翻訳)野中育次郎 、1993年、日本経済新聞出版社

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