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プロセスエンジニア志望
ゲストBPMNで、業務フローを描いたときに、シーケンスフローは実行順序を表すと聞いています。しかし、実際の業務フローを、人が実行しているときは、状況によって中断したり、調べたり、手戻りしたり、と様々な行動を取ると思います。特に現状フローを描いているとき原則を描くのか、起こりうる現象をすべて記述するのか、迷います。
業務マニュアルとして業務フローを使う分にはまあいいのですが、デジタルプロセスにした場合には、描いた通りにしか動かせなくなりますので、人が行うアクティビティでは、中断や手戻りの線を書き込むことが必要になりそうです。
フローの可視化をするときに、デジタル化のレベルによって、シーケンスフローの意味合いを変える、というのも面倒な気がします。
そこで、デジタルツール(BPMSなど)でアサインをする部分を青で、人がメールや手持ちで運用する部分のシーケンスフローを赤で、という風に色などで分けた方が良いのではないかと考えました。注釈という手もわかりますが、パッと見てわかるといいなと思っています。
ただ、色分け、という考え方は、手段的な話ですが、シーケンスフローの意味合い(絶対的な順序なのか、原則的な順序なのかというような意味合いをどう決めておくか)として、このような使い分けをどう思われますか?
枝葉末節かもしれませんが、ご意見いただけましたら、幸いです。
webmaster
キーマスターとても幅広く深い話題で、返信が難しいのですが、参考となりそうなことを羅列します。参考となることを見つけてもらえれば幸いです。
どこまでBPMNで描き込むか(「原則」あるいは「すべて」)は、BPMN仕様では定められていない業務フローを描く人が決めることになります。
それは業務フローの描く目的に合わせて、適切に判断することだと思います。
まずは原則を理解してもらうことを目的にした業務マニュアルでは「原則」だけで十分で、BPMSでアサインを自動化するための業務フローは「起こりうる現象をすべて」を描くことになります。次に、デジタルプロセスにするための業務フローを描く場合ですが、どこまでITでデジタル化するかの整理が大切だと思います。
例えば、人が行うアクティビティの「中断」や「手戻り」について触れられていますが、それらもITで制御するものと、人が判断して中断や手戻りをしながら進めた結果をITの登録画面で登録するものがあります。
前者は「すべて」を業務フローで描き込み、後者は描き込みが必須ではないものです。さらに、BPMSを使う場合で、かつ人が行うアクティビティをITで制御するものがあった場合についてです。そのような場合は、BPMSで人のアサインを自動化するための業務フローと、アサインされた人がITでの制御を利用しながら進めるフローは、別物と考えるべきだと思います。
シーケンスフローを「青」と「赤」で色分けするより、本サイトのBPMN業務フロー入門の第3回で記述したように階層化で分けることをお勧めしています。最後にシーケンスフローの「青」と「赤」での色わけですが、レーンをまたぐフローが「青」、またがないフローが「赤」となるように思います。それならば「またぐ」と「またがない」で区別できるので、「青」と「赤」の色分けを別の視点で利用した方が良いように感じます。
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BPMNで描いた業務フローでのシーケンスフローの解釈
